大掃除をしながら棚卸しをしよう。
12月31日までお仕事ですか?
個人事業者の1年間の締めくくりは、
大掃除をしながら「棚卸し」をすることです。
「棚卸し」とは?
「売上」から「仕入」を差引くと「粗利益」が計算されます。
12月30日に問屋さんからお正月に販売する商品が50万円納入されました。
12月の集計をすると・・・「売上」が100万円で、「仕入」が120万円という結果に・・・
では赤字になるの?
そのようなことはありません。
「仕入」のうちの50万円はお正月に販売する商品なので、まだ倉庫に置いてあります。
12月の「仕入」から、まだ販売していない商品代金を差引きしなければ正しい「粗利益」は計算できません。
売上100万円―(仕入120万円―在庫50万円)=粗利益30万円
そこで、個人事業者の方は、決算日12月31日にどれぐらいの商品が手元に残っているか、
「在庫」の計算をしなければならないのです。
お店・倉庫・自動販売機の中・冷蔵庫の中・もしかしたらトラックの中・・・にある商品を数えましょう。
たな卸しの仕訳と間違えやすいところはこちらでチェック!
どのような物があるか
卸売り・・・倉庫にある商品、仕入先に預けてある商品
小売り・・・お店、倉庫にある商品、自動販売機や冷蔵庫にある商品
製造業・・・完成した製品、材料、製造中の製品
飲食店・・・冷蔵庫などにある食品、調味料、乾物類
印刷所・・・印刷の用紙、インク
工務店・・・まとめて購入している材料の残り
医者・・・・薬
「棚卸し表」の作成
次のような「棚卸し表」を作成します。
種類 | 商品名 | 数量 | 単価 | 金額 | 摘要 |
菓子類 | ○チョコ | 15 | 75 | 1,125 | |
タバコ類 | △スター | 255 | 252 | 64,260 | |
雑貨類 | ライター | 100 | 150 | 15,000 | |
種類には、商品の種類や店舗の棚番号、仕入先ごとの区分けなど
在庫の数量を書きやすくする、仕入れ値を探しやすくする、
など工夫しましょう。
在庫表は、丁寧に清書をする必要はありません。
合計金額を計算したら、帳簿にはその金額を記載すればOKですので、
原始帳票として領収書類などとともに保存しておきましょう。
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