F 経費の未払いと家事費の振替


経費の請求書を基に、未払いの諸経費を計上しましょう。
また、「家事費」の計算をし、「事業主貸」勘定に振替しましょう。

諸経費の未払い計上

宅配便の費用や消耗品の購入など、諸経費の支払いを
「月末締め翌月末払い」など、掛け払いにしている場合には、
1231日の未払い残高を経費に計上します。

経費の請求書を用意して次の仕訳を起票しましょう。

借方

貸方


摘要

勘定科目

金額

勘定科目

金額

消耗品費

84,000

未払金

84,000

12月分K商事 販売消耗品

運賃

32,500

未払金

32,500

12月分商品配送費M運輸






貸借対照表への転記

未払い金の計上がすべて完了しましたら、「未払金」の元帳の残高を、
「貸借対照表」の負債(右側)「未払金」の欄に記入します。


家事費の振替

未払い経費の計上が終わりましたら、家事費の振替をします。

個人事業者の場合、

・自宅の1室を事務所として使用している。

・建物の1階が店舗で2階が自宅である。

・自家用乗用車を営業や商品の配送に使用している。

など、事業の部分と日常生活の部分が混在している場合があります。

事業所得の「経費」は、事業に対応する金額だけになりますので、
混在している支出については、「経費」と「家事費」に区分けしなければなりません。

例えば、店舗(40%)と自宅(60%)に利用している建物の固定資産税が10万円であれば、
次のような仕訳になります。

借方

貸方


摘要

勘定科目

金額

勘定科目

金額

租税公課

40,000

預金

40,000

建物固定資産税 店舗分

事業主貸

60,000

預金

60,000

建物固定資産税 自宅分







日常仕訳を起票するときに、上記のように区分けしていれば問題がありませんが、

次のように合計金額を「租税公課」に計上している場合には、
決算修正仕訳が必要です。


日常の仕訳

支出した10万円を「租税公課」として経費に計上している

借方

貸方

摘要

勘定科目

金額

勘定科目

金額

租税公課

100,000

預金

100,000

建物固定資産税 

  

  

  








決算修正仕訳

租税公課10万円のうち、建物の自宅使用割合60%を「事業主貸」に振替する。

借方

貸方

摘要

勘定科目

金額

勘定科目

金額

事業主貸

60,000

租税公課

60,000

建物固定資産税 家事分振替 






損益計算書への転記

「事業主貸」への振替が完了したら、経費の元帳は完成です。

各経費の残高を「損益計算書」のそれぞれの科目に記載していきます。

家事費の例

水道光熱費
 電気代、ガス代、水道代など、
 自宅と事務所、店舗が兼用されている場合に振替します。

車両費
 ガソリン代、車検費用、自動車税、車庫代など、
 自家用車を家事用と事業用に兼用している場合に振替します。

通信費
  電話等を家事用と事業用に兼用している場合に振替します。

利子割引料
  借入金で、店舗自宅兼用の建物を建築した場合など、
  借入金の使途の割合で支払利息を振替します。

地代家賃
  事務所兼自宅の家賃は、その利用割合に応じて振替します。